家庭紙について

家庭紙とは？

主にリテールサポート営業本部で扱う家庭紙はボックスティシューやトイレットペーパーに代表される一般家庭で使用する衛生用紙の事です。コロナ禍で必需品となったマスクやペーパータオルも家庭紙に含まれます。大丸の紙包材営業本部が主に扱う「洋紙・板紙」とは流通も市場も大きく異なります。

常に安定した供給を求められています

1970年代には原油の供給ひっ迫による世界的なオイルショックが2度あり、ボックスティシューやトイレットペーパーは原油価格と直接関係のない物資の買占め騒動に遭いました。生活必需品としての安定供給が求められる商品の一つで、今でもホームセンターやドラッグストアなどの特売チラシ掲載常連品です。

現在、用途はもちろん、原料（パルプ、古紙、混合など）や容量（200W、12Rなど）の違いにより、メーカーは幅広く品揃えを持っています。また、大手メーカー各社が代表的なブランドを持ち、ボックスティシューとトイレットペーパーを同一ブランド（クリネックスやエリエールなど）で市場展開する戦略を行っています。

輸送の課題

家庭紙の輸送に関わる課題については近年の物流事情から国土交通省が解決に向けて動いています。単価が安いのにかさばるため、メーカーは出荷時トラック満載にします。手積み手卸しが基本のため、長時間かかりドライバーには大変な負荷がかかっています。これを解消するため大手メーカー4社が共同で家庭紙専用のパレットを開発し、活用に向けた実証的な検証を行っています。